ラミーサファリの洗浄

インクを変えたいと思ったので、初のコンバーター洗浄を行った。

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ペン先を水に浸けて、コンバーターでインクを吸入する時と同じように水を吸い、出すことを5分ほど続けた。

初めの一回はかなりの量インクが出て水が汚れる(といっても綺麗な色だけれど)ので、一回出し入れしたら一度水を変えるといいだろう。

 

そのあとコンバーターを外し、コンバーターのみで水の出し入れを繰り返した。コンバーターとペン本体の隙間?にインクが溜まっていたようだったので、外して洗った方が良いのかもしれない。

そのあと一時間ほど水に浸けておいた。

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あまり浸けすぎると樹脂が水を含みよくないとかいう記事を見かけたので、何時間浸けておこうか迷った。結局どのくらい浸けておくのが良いのだろう…
ガラス瓶の底にペン先が当たると歪んだりする可能性があるので、洗浄する時はペン先が底に触れないよう注意。つけおきするときは仕方がないので慎重に浸けました。

 

そのあときれいなティッシュ(これも本当は繊維がつきにくいキッチンペーパーの方が良いらしい)の上に置き水を切り、一晩そのままにしておいた。

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 多少色が残ってしまったのが残念だ。どうしてもきれいにならなかった。

 

ついでに、コンバーターをどの深さまで挿せばいいのかの画像がネットには見当たらなかったので貼り付けておく。

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少し分かりづらいが、赤丸の部分まで出っ張りを差しこめる。はじめやった時はスリットの真ん中のあたりで止まったので、奥まで挿していいものなのか悩んだ(コンバーターのさしこみが甘いとインク漏れの原因となるそうだ)。

 

乾燥したので、色彩雫の松露を入れてみた。

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 書いた瞬間のインクが乾いていない状態だと緑がかったブルーブラックなのだが、それが徐々に乾いてまろやかなグリーンに変化していくのは見ていてとても楽しい。比較用にカクノ霧雨も並べて書いた。

ちなみに紙はMDノート。裏抜けもなく書き心地も良い。紙が分厚いから基本的に裏抜けしないと考えても良さそう。

 

はじめての万年筆,はじめてのインク

ラミーサファリ

デザインがシンプルであることと,ネットでの評判がいいこととを条件にして選んだ,はじめての万年筆である。

ペン先がステンレスなので鉛筆のようなカリカリした書き心地で,万年筆初心者にはうってつけの万年筆らしい。

いわゆる「ぬらぬら書く」という体験がしたいのであれば金のペン先のものを選ぶと良いらしいが,初心者がはじめの1本に選ぶものとしてはすこし高価すぎだと感じた(のちに5000円ほどで国産の金ペン万年筆を買えることを知る)。

 

万年筆にはとても満足した。書くことは楽しい。時間さえあればずっと書いていたい。

おかげで数年ぶりにまじめに勉強をすることになったりした(これについては,後日改めて記事を書くつもり)。

コンバータも一緒に入手したので,カートリッジのインクを経験することはなかった。

相棒ラミーサファリとともに選んだのは,パイロットの色彩雫。公式サイトの色見本を見ながら「深海」に決めた。

「深海」は大雑把に言うとブルーブラックである。同じ色彩雫の「月夜」は緑がかったブルーブラックなのに対し,「深海」はまじりけのないブルーブラックである。

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「深海」か「月夜」,どちらにするかは相当悩んだ。しかし,「万年筆のインクはブラックかブルーブラック」というイメージがあったので,1つだけ選ぶとしたら,やはり王道のまじりけのないブルーブラックだろうかと思い至った。

ただ,よく使うのがロルバーンのノートで黄色味がかっているので,結局黄色っぽいブルーブラックに見えてしまう。それはそれで満足しているので良いのだけれど…

 

1か月くらいは1本の万年筆,1色のインクで満足できると思っていた。

しかし,趣味が高じてインクや万年筆について調べているうちに,どうにも第二の万年筆・インクがほしくなってしまった。

そこで買ってきたのはかの有名な千円万年筆,パイロットのKAKUNOである。

白い軸と薄紫のキャップというかわいらしい見た目の万年筆だ。

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千円と侮ることなかれ,同社の3,000円ほどの万年筆コクーンとペン先は同じらしい(刻印などは違うらしい)。

買って数日しか経っていないので,まだそれほどたくさん使ったわけではないが,書き心地はさらさらとなめらかで,サファリとはまた違った快感がある。

淡い色の万年筆なので,淡い色のインクを入れようと,色彩雫の「霧雨」を購入した(3色セットの小瓶を買ったのでほかにもあと2色「松露」と「山葡萄」もあるが,それらはまだ入れていない)。

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「深海」とはまた違った風情のある素敵なインクで,とても満足した。

アマゾンのレビューなどを見ていると,「不祝儀用につかいます」というものが多かったので,若干の不安を覚えたのだが,鉛筆のような優しい色合いと,鉛筆や純粋に真っ黒いインクにはないであろうとめはね部分のインク溜まりの情緒とが絶妙で,不安もどこかへ飛んで行ってしまった。

勉強も捗るし,書くことが楽しいし,万年筆があって本当に良かったと思う。

 

ちなみに万年筆を作ったメーカーと違うインクを入れると,保証の対象外になったりするらしいので,試す際は自己責任ということで。